インフルエンザが全国で大流行しています。
厚生労働省が1月26日にまとめた発生状況によりますと、全国の推計患者は283万人で、これは1999年に調査を開始してから、この時期では過去最多となっています。A型とB型が同時に流行したことが患者数を押し上げているとのことです。
ここで、今一度、大切な予防・感染防止の方法と、かかった時の対処についてお伝えします。ぜひ読んで一人ひとりが実践してください。
■1.予防・感染防止の方法
●1.手洗い、うがい ・・・感染は、ウィルスの付着したもの(つり革やドアノブ等)に手が触れ、その手で顔を無意識に触り、鼻や口からうつることが一番多いと言われます(接触感染)。外出後の小まめな手洗いは侮れない最も有効な予防策です。アルコール消毒ジェルも殺菌効果があります。正しい手洗い法は、添付ファイル。
●2.マスクの着用 ・・・咳・くしゃみ・熱等の症状のある人は、エチケットとして必ずマスクを着用ください。一方、うつされないためのマスクの効用は限定的といわれますが、人の多い場所に出向くときには予防策として着用が薦められており、また、ウィルスが手を介して口や鼻に直接触れて体内に入るのをある程度防ぐことはできます。のどを潤す効果もあり。外出時は着用または持って出かけましょう。
●3.人混みを避ける ・・・通勤や買物を含め人混みを避けるのは難しいことではあります。しかし感染している可能性のある人達と接触する機会自体を、この一時期に極力減らすことは、最大の防衛策なのです。止むを得ず人混みに入る場合は、マスクを着用し、できれば咳・くしゃみをしている人の2m以内に近づかない(飛沫感染)ようにしましょう。
●4.換気 と 加湿 ・・・室内の換気を行いましょう。またウィルスは空気の乾燥時に増殖しやすいので、部屋が乾燥している時は、加湿器やバスタオルなどで適度に加湿を。
●5.家族からの感染防止 ・・・子供など家族からの感染が多いです。感染した家族がいる時、家の中でもマスクをし手洗いいうがいをよく行う、コップやタオル等を共用しない、ドアノブやトイレなどの消毒を行うなど看病による家庭内感染を防ぎましょう。
●6.休養 と 栄養 ・・・流行期は、意識して心身の十分な休養、睡眠や、バランスの良い食事で体力・抵抗力を高めておきましょう。
※ワクチンの効果について・・・予防接種を受けた人へ→ワクチンは発症と、発症しても重症化を抑える作用はありますが、ウィルスの侵入・感染自体を抑えるものではありません。上記の予防策を心がけてください。
※ノロウィルス等感染性胃腸炎・・・上記の感染予防策は共通しています。ただし強力なウィルスであるため、アルコール消毒は効き目がなく、感染したら発症し、重い症状になりやすいと言われます。
※医師が選ぶ、「効果的なインフルエンザ予防対策」はこれだ!!
(医師ネットワーク事業者 メドピア社実施 医師1000人アンケート より)
→リンク 参照
■2.かかったかな、と思ったとき
●1.医療機関への早めの受診 ・・・インフルエンザは、38度以上の発熱、せき、くしゃみ、だるさ、筋肉痛、関節痛、下痢や腹痛等の症状が出ます。(高熱が出ない人もいます。)医療機関で検査を受け、医師の指示に従ってください。タミフルなどの抗インフルエンザ薬を早めに(48時間以内)服用することで、重症化防止の効果があると言われます。(逆に48時間以上経過したら抑え込む効果は低いので早めの受診が大切) また人にうつさないために、必ずマスクを着用してください。
●2.解熱後も、48時間は外出を控える ・・・熱が下がっても、まだウィルスは体内に残っています。平熱に下がっても指示通り服薬は続け、人にうつさないためにも少なくとも解熱後48時間、かつ発症してから5日間は外出を控えてください。
◆◆出勤の判断については、平熱に戻ってもすぐ出勤するのは控え、医師の指示と各会社のルール に従ってください。
Flu-Block 2017/2018
ポーラ・オルビスグループ健康保険組合